永遠の新郎・唐雪竜さん逝く…2人の愛の軌跡(中)―北京市

Record China    2007年1月16日(火) 15時50分

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出会いから1年、結婚生活をすべて病院のベッドの上で、ほぼ昏睡状態で過ごしてきた唐雪竜さんが亡くなった。彼と常超さんの悲しくも美しいラブストーリー。

インターネットのお見合いサイトで知り合い、2006年2月10日に初めて顔を合わせた唐雪竜(タンシュエロン)さんと常超(チャンチャオ)さん。彼らはお互いに好感を持ち、急速に愛を深めていった。やがて結婚を考えるようになるが、障害となったのは常さんの母だった。母は唐さんの病気で、娘が苦労することを心配していたのだ。

母と娘の意見がくい違い、対立が続いていた4月のある日、唐さんは常さんに連れられて彼女の家を訪れた。そして常さんの母に、常さんへの愛を素直に訴えた。「自分の病気は治ると信じています。そして病気が治ったら、必ず常さんと結婚します」。彼の真摯な気持ちを知り、母もそれを受け入れた。こうして2人の仲は認められた。

ところが2006年5月、恐れていたことがやって来た。順調に愛を育んでいたのも束の間、突然唐さんの健康が悪化し、目に見えて衰弱していった。精密検査を受けると、回復したと思っていたがんが再発しているという。唐さんは病院通いを続けたが、ついに8月17日、入院して化学療法に入らなければならなくなったことを常さんに伝えた。「だからこれから会えなくなる」と。

「私たち、結婚しましょう」唐さんの言葉にショックを受けた常さんは、彼を支えたい、一緒に病と闘いたい一心でこう口にした。「それはいけない。病気が治ってから結婚すると、あなたのお母さんに約束したのだから」と唐さんは反対したが、常さんは優しくこう言った。「入院して治療に入ったら髪がぜんぶ抜けてしまって、それから結婚式の写真を撮ったら格好悪いでしょう?」彼女の精一杯のユーモアだった。

式は8月21日の午後に行われた。幸せいっぱいの記念写真には2人の最高の笑顔が写っている。多くの友人が彼らの披露宴に集まり、2人を祝福した。楽しいひとときが終わりを告げ、夕刻誰もいなくなった会場から、新婦は新郎を北京市の病院に送り届けた。彼らの新婚生活は、病院で始められることになった。

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