外資支配の中国ソフトドリンク市場に変化、躍進する中国企業―英紙

Record China    2011年5月10日(火) 16時52分

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9日、外資系企業が多数のシェアを占めている中国のソフトドリンク市場で、中国企業の急成長が目立っている。写真は中国で大人気の漢方ドリンク・王老吉。

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2011年5月9日、英紙フィナンシャル・タイムズ中国語電子版は「中国企業飲料の販売好調」と題した記事を掲載した。

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米コカ・コーラ社は490億ドル(約3兆9400億円)の中国ソフトドリンク市場でナンバーワンシェアを誇っている。しかし、スーパーの売り場をのぞくと、最も目立つ位置は成長著しい中国企業に譲り渡している。

ワハハ、農夫山泉、王老吉……これら中国ソフトドリンク企業は世界的にはほとんど知名度を持たない。それは数十年前の米国企業同様、自国市場に全力を注いでいるためだ。

調査会社ユーロモニターの推計によると、中国ソフトドリンク市場は2008年の490億ドルから2015年には860億ドル(約6兆9200億円)に急増するとみられている。現在、中国の1人当たりソフトドリンク消費量は46リットル。世界平均80リットルのほぼ半分、米国の340リットルとは大きな差がある。

高い潜在能力を秘めた市場を手に入れようと、中国企業は次々と新製品を送り出している。そうした構造はソフトドリンク市場だけではない。歯磨き粉市場でもコルゲートやP&Gなど外資系企業のシェアに挑む中国企業が登場している。漢方薬企業・雲南白薬は歯磨き粉市場に参入。外資系メーカーを上回る高級品ながら急成長を続けている。

中国企業の挑戦を受け、外資企業も研究開発、新製品投入を強化している。過当競争の共倒れも懸念される中、飲料企業ワハハの宗慶後(ゾン・チンホウ)会長は強気の姿勢を示している。新製品の寿命は3年と明言し、新製品投入を続けることで成長を確保する方針を示した。ワハハの営業収入は現在550億元(約6875億円)だが、3〜5年以内に倍増させる目標を掲げている。(翻訳・編集/KT)

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