2011年5月13日、英フィナンシャル・タイムズ中国語版によると、米の高級革製品ブランド・COACHが同社製品の中国生産比率を大幅に縮小する。

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記事によるとCOACHのルー・フランクフォート最高経営責任者（CEO）は、今後5年以内にインドやベトナム、フィリピンなどの低賃金の国に工場を開設し、中国での生産比率を現在の85％から40％〜50％に縮小することを明らかにした。記事は、同社の計画は中国の役割が「世界の工場」から「世界の消費者」へと変化の表れと分析。同社は今後3年間で、中国市場における年間売上高5億ドルの実現をめざすという。

フランクフォートCEOは「わが社は中国の労働者の賃金上昇を支持する。工場と協力し、生産効率を上げることで労働コストの上昇は相殺できる」と話す。香港の大手商社・利豊（Li&Fung）も今年3月、中国の労働者賃金が20％上昇したとして、「仕入れ価格上昇の新時代」が到来したとの見解を示した。2010年のCOACHの中国での売上高は前年比約2倍の1億ドル。同社は2014年までに売上高5億ドルと中国の高級装飾品市場のシェア10％獲得を目標においている。（翻訳・編集/本郷）