中国中部の電力不足深刻、干ばつで長江水位下がり=夏場へ広がる懸念―米メディア

Record China    2011年5月21日(土) 10時43分

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17日、米タイム誌によると、上海など中国中部地域が現在、深刻なエネルギー不足に陥っている。降水不足で長江の水位が低下し、水力発電量が減ったことが原因だ。資料写真。

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2011年5月17日、米タイム誌によると、上海など中国中部地域が現在、深刻なエネルギー不足に陥っている。降水不足で長江の水位が低下し、水力発電量が減ったことが原因。今後も原油・石炭価格の上昇と減産が予想されることから、中国政府は「夏場の需要ピーク時には電力不足がさらに深刻化する」と懸念している。新華網が伝えた。

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それによると、電力各社はこのほど、今夏の電力不足は計3000万キロワット(kw)と予測。中国の発電能力の約3%に達する量で、浙江省、江蘇省など上海周辺の石油化学・プラスチック産業を中心とした製造業が短期的な影響を受けるとみられる。夏期・冬期を中心とした電力不足はすでに慢性化しており、今年はさらに石炭価格の上昇が追い打ちをかけると考えられる。

一方、新華社によると、5カ月にわたる中国中部の記録的な干ばつにより、湖北省内のダム約1400カ所が運用不能となり、農業用水や飲用水不足も深刻化している。長江中流域の水位は観測史上最低を記録し、三峡ダムの放水量を緊急に増量して対応せざるを得ない状況だ。今回の水不足の深刻化は、中国南部の水を北部へ送る大規模開発プロジェクト「南水北調」計画にも影響を与えそうだ。(翻訳・編集/AA)

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