画期的!?自ら官製メディアの環球時報が「政府寄りネット評論員」を批判―米メディア

Record China    2011年5月25日(水) 18時45分

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23日、米メディアは、中国の官製メディアが「五毛党」を批判する内容の記事を掲載したと報じた。「五毛党」とは政府や地方自治体に雇われてネット上に政府寄りの発言を書き込む「ネット評論員」のこと。写真は中国のネットユーザー。

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2011年5月23日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカは、中国の官製メディアである環球時報が「五毛党」を批判する内容の記事を掲載したと報じた。「五毛党」とは政府や地方自治体に雇われてネット上に政府寄りの発言を書き込む「ネット評論員」のこと。

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記事によると、中国共産党機関紙・人民日報の国際情報紙「環球時報」は20日付で、北京のメディア関係者、江粛京(ジアン・スージン)氏による「五毛党」を批判する内容の寄稿記事を掲載した。これに対し、香港誌・開放の蔡咏梅(ツァイ・ヨンメイ)編集長は「中国の官製メディアが政府にとってかなり敏感な言葉である『五毛党』に関する記事を載せたのは画期的」と評価。「中国の赤い恐怖は人々を抑えつけているが、体制に対する不満は様々なルートで発散されている」と指摘した。

一方、北京の憲政学者、陳永苗(チェン・ヨンミャオ)氏は、江氏が中国政府を攻撃するネット評論員「五セント党」に対しても批判したことを挙げ、「『五毛党』は確かに存在するが、『五セント党』の存在は確かではない。これは公平な評論と見せかけ、実は民主化要求の声を悪魔のような存在に仕立て上げただけ」と指摘。江氏が「中国への称賛も批判も、対等に討論できる日が来ることを願う」としたことに対しても、中国に専制政府が存在する限り、それは不可能なことだと一蹴した。(翻訳・編集/NN)

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