2011年5月23日、米ブルームバーグは記事「禁令を無視＝中国のゴルフ場は空前のペースで増加」を掲載した。

【その他の写真】

中国政府は2004年、ゴルフ場建設の許認可を義務付けたが、完全に空文化している。2010年には52カ所が新規オープン。総数は395カ所となった。新華社によると、認可を得て建設されたゴルフ場はわずかに10カ所。認可を得ていないゴルフ場は、「国家公園」「緑化地帯」の名目で登録されている。

食糧確保を国家命題と位置付けている中国は、2007年に確保するべき耕地の最低面積（耕地レッドライン）を1億2000万ヘクタールと定めた。広い土地を必要とするゴルフ場の建設は耕地確保の障害となっている。今年3月、中国政府首席農業顧問の陳錫文（チェン・シーウェン）氏は、1996年から2008年の間に、中国の耕地は833万ヘクタール減少したとの推計を明らかにした。（翻訳・編集/KT）