地方議会代表選に党の後ろ盾ない個人の立候補相次ぐ=所信は「政府を監督」―中国

Record China    2011年5月31日(火) 0時55分

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26日、中国の地方議会にあたる人民代表大会の代表を選出する選挙に、党の後ろ盾のない個人での立候補が相次いでいる。写真は3月、北京の人民大会堂で開かれた中国の国会にあたる第11期全国人民代表大会の第4回会議。

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2011年5月26日、中国各地の人民代表大会(地方議会に相当)の代表選挙に、党の後ろ盾のない個人での立候補が相次いでいる。米華字サイト・多維新聞が伝えた。

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著名な作家で社会問題への辛口コメントでも有名な李承鵬(リー・チョンポン)氏が25日、マイクロブログ上で人民代表大会代表への立候補を表明し、ネット上をにぎわせている。中国では先日、江西省新余市で代表選への立候補を表明した元工員の女性、劉萍(リウ・ピン)氏が地元当局に「選挙の破壊」「公共秩序のかく乱」などを理由に拘束される事態が起きたばかり。それでも、李氏のほか、上海、北京、杭州などでも立候補が相次いだ。

李氏は「選挙区民の法的権利を守るため、政府を監督し、社会を動かす」と決意表明した。横暴な行為がしばしば問題になっている「城管」(都市管理職員)を誤って刺殺し、死刑判決を受けた元露天商・夏俊峰(シア・ジュンフォン)氏の妻、張晶(ジャン・ジン)さんはマイクロブログで「李氏は息子のために10万元(約124万円)を寄付してくれた」と明かし、後押しする。

北京で立候補した呉丹紅(ウー・ダンホン)氏は中国政法大学の副教授。呉氏もマイクロブログで「国民の生活を第一に考えたい。中国の民主法治の進展に微力ながらお役に立ちたい」との考えを示した。上海で立候補した夏商(シア・シャン)氏も「有権者のために働きたい」と訴える。

杭州で立候補した梁永春(リアン・ヨンチュン)氏も「より多くの民衆の権利意識を呼び覚ますために立候補した。誰にでも参政権があることを知ってもらいたい。1人1人の選挙権は神聖不可侵だ」と呼び掛けている。

人民代表大会は単に承認のハンコを押すだけの「ラバースタンプ」や「表決マシン」などと揶揄されてきたが、最近は多くの精鋭たちがその「マシン」内部に深く入り込むことにより、わずかでも影響力を発揮できることと考えるようになった。

こうした傾向にネット上では、地元農民のうっぷん晴らしが原因とみられている江西省撫州市の政府関連ビル付近で起きた連続爆破事件と関連付け、「事件の再発を防ぐための最良の解毒薬だ。国民に発言する場所があれば、あのような事件は起きなかった」と歓迎する声が上がっている。(翻訳・編集/NN)

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