世界最大のアムールトラの繁殖基地「東北虎林園」―黒竜江省ハルビン市

2007年1月18日、黒龍江省ハルビン市の東北虎林園には、現在700匹を超えるアムールトラがおり、世界最大のアムールトラの繁殖基地として知られている。アムールトラはトラの中で最大の亜種。主に中国の東北部、ロシアのシベリアに生息し、中国では東北虎と呼ばれている。個体数は500 頭程度と推定され、絶滅が危惧されている。

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東北虎林園の責任者・劉丹（リウダン）さんの話によると、1986年、中国は黒竜江省に世界最大規模のアムールトラの人工繁殖基地を設置した。これが東北虎林園で、アムール虎の保護、科学研究、そして観光業を一体化した組織であり、ハルビン市の観光スポットのひとつとなっている。

面積1．47平方キロメートルの園内では、窓に鉄柵の付いたバスに乗って放し飼いのアムールトラを見ることができる。ここでは動物園のトラと違った、自然に近い状態のトラの観察が可能だ。お金を払うとニワトリやアヒルやヤギを放し、それをトラが襲いかかって捕らえる、迫力満点のシーンが見られる。