高学歴はもはや成功の近道ではない…中国は就職氷河期―香港メディア

Record China    2011年6月1日(水) 8時55分

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27日、一昔前の中国では大卒者はエリートとして将来を約束されていた。だが今では大卒者や海外留学経験者は決して貴重な存在ではなく、就職に有利というわけでもない。資料写真。

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2011年5月27日、中国ではかつて大卒者は貴重で珍しい存在であり、社会のエリートとしてその将来を約束されているのも同然であった。しかし、今では多くの大卒者が就職できない状況にあり、高学歴はもはや成功の近道とは言えない時代になった。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道をもとに環球時報が伝えた。

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この夏、700万人以上の学生が国内の大学を卒業する。この数字は10年前と比較すると5倍以上だ。博士号の取得者数も中国が米国を抜いて世界最多となり、2009年の1年間に約5万人もの新博士が誕生している。また世界最多の約127万人の中国人留学生が海外で学んでおり、昨年1年間に前年比24%増の28万5000人が新たに留学生として外国に渡った。このように高学歴者は国内で急激に増加しており、これが深刻な就職難を引き起こす一因になっている。

2008年には、大卒者の30%が就職できなかった。就職できた大卒者でも、その平均初任給はわずか1500元(約19000円)ほど。一人っ子で甘やかされて育った彼らは、この厳しい現実をなかなか直視しようとしない。大卒者の多くは北京や上海といった大都市での就職を希望し、経済発展のポテンシャルがある内陸部の求人には目もくれない。彼らの親たちは高学歴の子供に大きな期待を寄せているが、今の中国で成功するには学歴だけでなく、人間関係や政治的感覚、社会性や個性、努力といった学校以外の日々の生活で学び取るものの方がより重要なのだ。(翻訳・編集/本郷)

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