南シナ海で中越が新たな衝突危機、ベトナム探査船の妨害事件めぐり―台湾紙

Record China    2011年5月31日(火) 12時14分

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29日、南シナ海で調査活動をしていたベトナム国有石油会社の探査船が中国から妨害を受けたとされる問題で、英紙は「同海域で新たな衝突が起こる可能性」を指摘した。写真は中国の南シナ海艦隊。

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2011年5月29日、南シナ海で調査活動をしていたベトナム国有石油会社の探査船が中国から妨害を受けたとされる問題で、英紙フィナンシャル・タイムズは「同海域で新たな衝突が起こる可能性」を指摘した。台湾紙・旺報が伝えた。

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記事によると、ベトナム政府は27日、「中国の監視船3隻が南シナ海でベトナムの調査船1隻を妨害。調査船の設備を破壊したばかりでなく、中国海域を侵犯したと警告までしてきた」と表明。中国側にベトナムの主権行為を2度と侵犯しないよう自制を求めたほか、調査船の破壊行為に対する賠償を請求した。

これに対し、中国外交部の姜瑜(ジアン・ユー)報道官は28日、「中国の南シナ海での主張は明確で一貫している。ベトナムは中国が管轄する海域で資源調査を行い、中国の権益と管轄権を損ね、両国の南シナ海問題における合意に背いた。中国側はこれに反対の意を表する」と反論、中国は同海域の平和と安定を望んでいると強調した。

こうした動きについて、英フィナンシャル・タイムズは「南シナ海で新たな衝突が起こる可能性」を指摘。南シナ海問題に詳しいオーストラリア国防研究所のカール・タイアー教授は「中国はベトナムへの侵犯行為をさらにエスカレートさせた。恥知らずにも主権を宣言し、軍事的優勢に任せて既成事実を作ろうとしている」と非難している。(翻訳・編集/NN)

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