2011年6月1日、オランダの大手半導体メーカー・NXPセミコンダクターズはこのほど、中国に自動車技術研究センターを設立するともに、自動車電子部門の世界販売・市場マーケティング本部を上海に移転すると発表した。中国は同社の世界最大の市場。2010年は売上高44億ドルのうち、中国市場の貢献率が34％に達した。31日付第一経済日報が伝えた。

自動車電子分野における中国での設計、技術サポートを強化する方針。中国で自主ブランド車による中高級車市場への参入が加速していることを受けて、海外の自動車部品メーカーがロー・ミドルエンド製品の開発に乗り出しているが、同社は中国においてローエンドからハイエンドまですべての商品を揃えているという。

米調査会社iSuppliによると、中国の電子部品の生産規模は世界の半導体消費の2倍に匹敵する184億ドルに達する。中国国内での小型車生産の拡大が電子部品の需要を促しているとともに、海外の多くの自動車メーカーが生産拠点を中国に移していることが背景にある。（翻訳・編集/JX）