Record China 2011年6月10日(金) 12時45分
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9日、08年に中国で起きた汚染粉ミルク事件で、中国乳製品工業協会はこのほど、被害者医療賠償基金の運用状況を発表した。写真は08年9月浙江省温州市、粉ミルク被害で検査を受ける乳児。
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2011年6月9日、新京報によると、08年に中国で起きた汚染粉ミルク事件で、中国乳製品工業協会はこのほど、被害者医療賠償基金の運用状況を発表した。基金総額11億1000万元(約137億6400万円)のうち、被害者への一次賠償金や緊急治療費として9億1000万元(約112億8400万円)が支払われ、被害者が18歳に達するまでの関連疾病治療費補償に2億元(約24億8000万円)が充てられる。
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同事件では、少なくとも乳幼児6人が死亡し、約30万人の被害者が出たとみられる。同協会によると、10年末までに被害者家族ら27万1869人に一次賠償金が給付された。賠償額は、被害者が死亡した場合は20万元(約248万円)、重症の場合は3万元(約37万2000円)、一般的な症状の場合は2000元(約2万4800円)となっている。
また、18歳までの関連疾病治療費を補償するため、政府主導で総額2億元の医療基金が設立された。今年4月末までに被害者1794人に対し、1048万元(約1億3000万円)が支払われた。保険最大手の中国人寿が運用主体となり、被害者への補償や相談に対応している。しかし、賠償額に対する疑問や食の安全への不安など、被害者の不満は解消されていない。
08年に発覚した汚染粉ミルク事件は、大手をはじめとする国内複数の乳製品メーカーによる粉ミルクに有害物質のメラミンが含まれていたことから、乳幼児を中心に腎臓疾患などの被害が現れた。メラミンは人工樹脂などの原料で、これを添加することによってたんぱく質含有量を水増しする。(翻訳・編集/AA)
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