中国人が「大富豪になりたい」と願うのはなぜか?―英メディア

Record China    2011年6月13日(月) 13時52分

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7日、中国で高級車に乗っている人は「金を稼ぐ能力の持ち主」と周りから賞賛と憧れの目で見られるという。さらには所有者自身のイメージアップにもつながるとの声も。写真は江蘇省南京市のGM販売店に陳列されたキャデラック。

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2011年6月7日、英公共放送BBC(電子版中国語サイト)は、高級車や高級ブランドの服飾品を買い求める中国人には「高級品を買える人間=有能な人物」という共通意識が存在すると報道。彼らにとって高級品を持つことは、他人から賞賛と憧れの目で見られるための手段になっているという。9日付で新華網が伝えた。

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北京市最大の中古車市場には一般市民にも手が届く価格層の1万ドル以下の軽自動車が並び、連日多くの消費者でにぎわっている。その一角には、人々の目を釘付けにするフェラーリやベントレー、ポルシェなどの高級外車のショールームが。共産主義一色だった数十年前の中国では、こうした「富の象徴」は嫌悪と迫害の的であった。しかし、資産100万ドル以上の富裕層が100万世帯を超えた今では、富は逆に尊敬の対象に変化した。

中国の長者番付の創始者で英国人アナリストのルパート・フーゲワーフ氏も「この15年間で中国人の金持ちに対する見方が変わった」と指摘。金持ちの実業家は「仕事熱心でやり手の実力者」として人々の尊敬を集めるようになり、金持ちと結婚する方法を学ぶ講座には若い女性が詰めかけている。だが、金を稼げる人間が成功者とみなされる今の中国では、貧富の差は広がるばかり。ある富裕層は「政府は毎年、国内総生産(GDP)の成長にばかり力を入れているが、一般国民の生活水準はそれほど良くなってはいない」と話していた。(翻訳・編集/本郷)

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