Record China 2011年6月17日(金) 14時30分
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先日、投稿した中国の“日本の表紙デザイン完コピ事件”で、16日になって新しい動きがあった。中国で表紙デザインがほぼそのまま“完コピ”されてしまった書籍の装丁デザイナーからのメールが私のところに届いたのだ。
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先日、投稿した中国の“日本の表紙デザイン完コピ事件”で、16日になって新しい動きがあった(事件の経緯については下記参照)。中国で表紙デザインがほぼそのまま“完コピ”されてしまった書籍『デザインのひきだし』の装丁デザイナー佐藤直樹氏からのメールが私のところに届いたのだ。
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佐藤氏は、「元のデザインが施された書籍はそれ自体として売れており、コピーされたことによる被害が生じていない」ということを理由に、問題書籍の早急な回収等は望んでいないとメールに綴った。さらに、「処罰などの手段ではなく、じっくりと論議されていくことで事件に対応することを望んでいる」との主旨でご意見をちょうだいした。
佐藤氏からのご意見を、ツイッターで今回の事件関係者たちにお伝えした。(編集部注:ここで言うツイッターとは、“中国版ツイッター”と呼ばれる新浪微博を指す)
夜20時過ぎ、中国出版社の社長がコメント。
「まず佐藤直樹先生、そして(版元の)グラフィック社に感謝いたします。問題書籍は、すでに全部回収しました、これは私が自ら約束したことです。そして担当デザイナーには、日本側から寛容に応じていただいたことを伝えます。ありがとう、私は(日本人の対応に)平和や優しいの美しさを見ました」。
この日中間のやりとりをみて、多くのユーザーが意見を述べた。「これを機会に、今後は直接、佐藤直樹氏にお願いすればいいかも」「パクリされるということ以上の賛美はないぞ」「パクリを行ったデザイナーの意見も聞きたい」などなど。その中で、1人はこう書いていた、「中国は今回の件で完全に負けた。中国は大国になるまで、まだ遠いぞ」。
<事件の経緯>
2011年6月13日、中国のあるデザイナーが自身のツイッター上で、ある書籍の画像を紹介した。ある日本の書籍と装丁がそっくりだったからだ。この指摘を受けて、まずは問題書籍の著者が驚きを見せながら、「(経緯を理解していないとはいえ、)私が執筆した本です。(日本の)デザイナーさんに謝らなければならない。そして、読者たちにも謝らなければいけない」と即座に反応。また、書籍を出版した出版社の社長もツイッターで釈明。担当編集者があるデザイナーに依頼して、上がってきた表紙デザインを採用したが、それがパクリであることは把握していなかったようで、「本当に情けないです」とコメントした。デザイナーの名前は公表されず、今後の方針として、問題の書籍をすべて回収し、表紙デザインを変更すると発表。すでに購入した読者については、返品・交換に応じるともいう。 (取材/SJ)
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