2011年6月20日、モンゴルで草原火災が発生した。火は瞬く間に中国領内にも広がっている。22日、中工網が伝えた。

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警察、辺境警備隊などが消火活動に当たったが、モウコガゼル（モンゴルガゼル）の大群が中国領内に侵入している姿が目撃された。国境部には鉄条網が張り巡らされているが、モウコガゼルは体当たりで網を押し倒し、くぐり抜けていった。鉄条網で体は傷だらけになっていたという。

目撃されただけでも4グループ、約2000頭のモウコガゼルが中国領内に逃げ込んだ。大半は妊娠しておなかが大きくなった雌だったという。モンゴルガゼルの国境越えは毎年のことだが、通常は7月中・下旬ごろに見られる。草原火災で餌が失われたこともあり、今後さらに多くのモウコガゼルが中国領内に移動すると関係者は予測している。（翻訳・編集/KT）