北京−上海間の高速鉄道開業で、民間航空会社は国際線へ活路を見出すか―中国

Record China    2011年6月26日(日) 6時43分

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24日、北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道の開業を目前に控え、航空業界では対抗策として国際線強化が求められている。写真は北京南駅で運行初日30日のチケットを買い求める人々。

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2011年6月24日、北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道の開業を目前に控え、航空業界では対抗策として国際線強化が求められている。経済参考報が伝えた。

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北京と上海を4時間48分で結び、2等席の運賃がわずか555元(約6900円)なのに対し、同路線の航空運賃は定価1320元(約1万6500円)。平安証券はレポートで、これにより航空機利用客が高速鉄道に21%前後流れると予測している。同社アナリストの儲海(チュウ・ハイ)氏は、サービス面や運賃面で航空機利用客を取り込んでいくとみている。

中国民用機場協会の王健(ワン・ジエン)秘書長は、高速鉄道との競合にあたり、国際線を育てることが利益を上げるポイントだとし、高速鉄道の開通が航空業界再編の流れを作ると予測する。航空会社は中長距離路線で本来の力を発揮するため国外に向かうべきだが、現在の国内航空会社はまだその意欲が足りないという。中国の航空会社はサービスや企画力で海外の老舗航空会社に大きく後れを取っており、今回の高速鉄道開通が航空会社を刺激し、その国際化を早めることができるのではと語る。

世界の著名な航空会社の国際路線割合はその多くが30%以上を占める。2010年末までで、中国国際航空の国際線比率は40%に達しているが、中国東方航空は30%、中国南方航空はわずか18%にとどまっている。中国国際航空の孔棟(コン・ドン)社長は、同社では今年30機以上の新機材を導入し、うち3分の1近くを国際長距離路線に使用すると発表。東方航空の関係者は、国内線と国際線の割合を現状の7:3から6:4にまで引き上げたいとしている。(翻訳・編集/中原)

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