2011年6月27日、中国財務部の謝旭人（シエ・シューレン）部長によると、中国の10年度に中国が支出した国防費は5176億3500万元（約6兆4624億円）で、予算を0．2％下回った。予算を下回ったのは退役軍人の社会復帰のための費用が予測を下回ったため。星島環球網が伝えた。

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記事によると、国民生活と直接関わる教育、医療と衛生、社会保障と雇用、低所得者向け住宅、文化などの分野における支出の合計は8920億5900億元（約11兆1368億円）で、前年比20．2％の増加。また、公共の安全に関する支出は875億2000万元（約1兆926億円）で、予算を7．2％上回った。災害時における武装警察隊による救援活動などの増加が原因だと謝部長は話した。

教育分野での支出が720億9600万元（約9兆75億円）、科学技術分野での支出が1661億3000万元（約2兆740億円）だった。また、三農（農村・農業・農民）問題解決のために8579億7000万元（約10兆7112億円）支出された。1億3000万人に上る農村で義務教育を受ける児童・生徒に対して、学費・雑費・教科書購入費が免除され、中西部で義務教育を受ける児童・生徒のなかで経済的に困難な寄宿生1228万人に対して生活補助が支給され、都市部の児童・生徒2900万人以上の学費・雑費が免除されたという。

試験的に行われている農村年金制度の適用範囲が農民人口の24％にまで引き上げられ、農民を対象とした医療保険「農村合作医療保険制度」の加入者数も8億3500万人に増加した。（翻訳・編集/津野尾）