<中国人が見た日本>日本はなぜ「贅沢品王国」の称号を中国に奪われても喜べるのか?

Record China    2011年6月28日(火) 15時36分

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26日、中国は来年、日本を抜いて世界一の贅沢品消費国になるとの予測が発表された。これについて、中国人ブロガーは「日本はなぜ『贅沢品王国』の称号を中国に奪われても喜べるのか?」と題した記事で複雑な心境を明かしている。写真は北京の海外高級ブランド店。

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2011年6月26日、中国は来年、日本を抜いて世界一の贅沢品消費国になるとの予測が発表された。これについて、中国人ブロガーは「日本はなぜ『贅沢品王国』の称号を中国に奪われても喜べるのか?」と題した記事で複雑な心境を明かしている。中国のブログサイト・新浪博客に掲載された。以下はその内容。

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貧しい時代が長く続いたのだ。「世界一」になることへの執着は相当なものである。改革開放のおかげで祖国は奇跡のような発展を遂げ、世界一を独り占めにしたいとまで考えるようになった。勝利の喜びに浸る国民は、新中国が真の強さを手に入れたことに対する自信と誇りに満ち溢れている。だが、間もなく手に入れる、ある「世界一」が広く論議を巻き起こした。我々が目の敵にしている日本からその座を奪い取るというのに。

世界贅沢(ぜいたく)品協会の最新の報告によると、中国本土の昨年の贅沢品市場の消費額は107億ドルに達し、全世界の4分の1を占めた。2012年には日本を抜いて世界一の贅沢品消費国になると予測されている。ところが、中国人にとって贅沢品は売春婦のようなもの。存在自体が後ろめたく、大っぴらに認めることははばかれる。政府関連のある機関などは、「贅沢」の2文字を放送禁止用語と同じ扱いにしているくらいだ。

贅沢品王国に成り上がるということは、国民の少なくとも一部分は本当に豊かになったということ。だが、祖国が「未富先奢」(豊かになる前にぜいたくになる)に陥るのではないかと心配する声は多い。1人あたり国内総生産(GDP)は世界100位以下なのに、少数の先に豊かになった人たちが祖国を代表して贅沢品消費という分野で優勝しても、オリンピックで祖国の選手が金メダルを獲得した時ほどの喜びは感じない。

間もなく首位の座を奪われる日本だが、GDPで追い抜かれた時のような悲壮感はない。それどころか、中国人に「おめでとう」とさえ言っている。日本メディアはこの件について、「日本人は贅沢品を追いかける生活を改め、勤勉・節約意識を取り戻した」とし、その代わり中国人が贅沢品に走ることに「ビジネスチャンス」だと言い切っている。これもバブルの痛手を経験したからこその言葉なのだろう。

世界の産業チェーンの末端に位置する中国が今日のような奇跡を遂げたのも、中国人の勤勉さと頑張りがあったからこそ。だが、人件費のメリットが薄れつつある今、中国の先に豊かになった人たちは日本の経験を教訓にできるのか。単なる消費者から商品の製造者、ブランドの創設者となり、東洋文化の魅力を発揮して、反対に「外国から大金を稼いでやる」くらいの気持ちを持つべきではないだろうか。(翻訳・編集/NN)

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