信頼を失った中国社会と寛容さゼロのネット世論―中国紙

Record China    2011年6月28日(火) 23時57分

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27日、環球時報は社説「中国社会は全面的に信頼を失っている」を掲載した。郭美美さんの赤十字寄付金横領疑惑が象徴的だが、中国のネット世論は過剰ともいえるほどの猜疑心に満ちている。写真は27日、北京空港でメディアに囲まれた郭美美さん。

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2011年6月27日、環球時報は社説「中国社会は全面的に信頼を失っている」を掲載した。

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中国の慈善機関に今、厳しい目が向けられている。そのきっかけとなったのは中国ネット界を揺るがす一大炎上事件となった郭美美BABY問題。郭美美BABYと名乗る若い女性が、豪華な家、無数のブランド品、高級車などを持つゴージャスな暮らしをマイクロブログで紹介していたが、プロフィール欄に中国赤十字会商会総経理とあったことから、寄付金を横領したものではと疑われた。

そしてテレビ番組の司会者・楊瀾(ヤン・ラン)の発がん洗剤問題。「中国ニセモノ摘発の第一人者」として知られる王海(ワン・ハイ)氏がマイクロブログで、楊瀾がCMキャラクターを務めている洗剤には発がん性物質が含まれているとつぶやき、大騒ぎとなった。すでに王氏は発言を撤回したが、慈善活動に熱心で高潔という楊瀾のイメージは大きく傷ついた。

これらの問題が示しているのは中国社会の信頼の低下だ。誰もが強い猜疑心を持っている。赤十字は郭美美とは無関係だと再三表明しているが、いまだに理解を得られていない。透明性が低い運営を続けてきた代償を今、支払っている。

巨大な中国社会には無数の穴が開いている。先進国の基準ではかれば、すべてが不合格になるかもしれない。中国は自己改造を続ける必要はあるが、それを監視する世論は極端すぎるものであったり、非合理的なものであってはならない。

中国は前進し悪弊を改めなければならない。それを監視する世論には厳しさの一方で、寛容さも求められるであろう。(翻訳・編集/KT)

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