<レコチャ広場>「車を買うべきか、買わざるべきか」、村上春樹作品の翻訳者が語る

Record China    2011年6月29日(水) 18時55分

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27日、村上春樹氏作品の中国語翻訳者として知られる林少華氏が「車を買うべきか、買わざるべきか。それが問題だ」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は4月、上海モーターショーに出展されたマセラティ社製の高級車。

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2011年6月27日、村上春樹氏作品の中国語翻訳者として知られる林少華(リン・シャオホア)氏が「車を買うべきか、買わざるべきか。それが問題だ」と題した記事を中国のブログサイト・新浪博客に掲載した。

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勤務先の大学までスクールバスで通っている。ある雨の日、バス停を通りがかった同僚から「なぜ車を買わない?そんな苦労もなくなるのに」と聞かれた。「人生とは苦労の連続だよ」と答えたが、半年で同じ質問をもう何度も受けている。シェイクスピアの名言を借りれば「車を買うべきか、買わざるべきか。それが問題だ」といったところ。これが2、30年前なら「飯を食うべきか、食わざるべきか」になっていたか。

別に雨が好きなわけでもなければ、経済力がないというわけでもない。ハマーやBMW、マセラティといった高級車には手が出ないが、シャレードや奇瑞(チェリー)あたりなら大丈夫だろう。それに、自慢ではないがマセラティとは20数年前からの付き合いだ。村上春樹氏の「ダンス・ダンス・ダンス」を翻訳した時、映画スターの五反田君が乗っていた。

「マセラティ」の中国語訳には苦労した。当時は1番「スゴイ」人でもせいぜいレンガ大の携帯電話を片手にいすゞのバイクを乗り回す程度。どうせ誰もマセラティなど分からないのだからと当て字をあてがった。そのため長い間、マセラティは「馬賽拉蒂」だった。話しが脱線したが、筆者はスクールバスが好きだ。四季折々の景色を楽しみながらの短い旅は格別。のんびりと瞑想にふけることもできる。

自分で車を運転すれば、アクセル、ブレーキ、信号などに常に注意を払わなければならない。酒だって好きな時に飲めないではないか!車に乗ることに慣れてしまえば、歩くことをしなくなる。人間の足は歩くためについているのだ。歩かなければ自ずと不具合も出てくる。それに中国13億の人々が一斉に車を運転すれば、「低炭素」や「ロハス」とはどんどんかけ離れて行く。

だから、「車はいらない」と思うのだが、寒い雨の日などにはつい「やはり車はあった方が」とも考えてしまう。車を買うべきか、買わざるべきか。やはり悩むところだ。(翻訳・編集/NN)

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