親や子供より自分が一番大切、個人の感情重視が離婚激増の背景に―中国

Record China    2011年7月5日(火) 22時39分

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4日、中国の離婚率は7年連続で上昇。その背景には離婚に対する社会の考え方の変化や、家族や世間の目よりも自分の感情を一番に大切に考える若者が増えていることがある。資料写真。

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2011年7月4日、最新の統計によると、今年第1四半期(1−3月)に前年同期比17.1%増の46万5000組の夫婦が離婚。1日平均で5000世帯の家庭が崩壊したことになる。中華工商時報が伝えた。

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中国の離婚率は7年連続で上昇し、大都市の離婚率はさらに増加している。「愛がなくなった」「長期別居」「女性上位」「親の干渉」「不倫」が主な離婚原因だが、夫や妻が自分自身の感情を第一に考えるようになった今の結婚観が根底にある。一昔前の中国では、世間の目や親の気持ち、子供の将来を考えて離婚に踏み出せない夫婦が多かった。しかし、社会の変化や核家族化に伴い、夫婦間の問題も当事者個人の感情を重視して考えるようになった。

とりわけ「80後(1980年代生まれ)」や「90後(1990年代生まれ)」の若い世代は自分の幸福を追求し、親や子供のために犠牲になろうとはしない。過去の中国では一種の恥辱とみなされていた離婚も、現代社会では「ありうること」と寛容的に受けとめられている。しかし、「幸福な結婚とは何も問題が起きないことではなく、問題が起きたときに乗り越えられることだ」と専門家は指摘。甘粛省蘭州市や上海市では離婚調停機関を試験的に設置、そのほかの都市でも結婚家庭コンサルタントを配置するなど、社会全体で個々の家庭を救おうとする試みが広がっている。(翻訳・編集/本郷)

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