北朝鮮からの覚せい剤密輸急増、頭痛める中国当局―仏メディア

Record China    2011年7月11日(月) 11時58分

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8日、吉林省など東北部での北朝鮮からの覚せい剤密輸増加に、中国当局が頭を痛めている。写真は6月26日、国際麻薬乱用撲滅デーの中国各地。

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2011年7月8日、フランスの国際放送、ラジオ・フランス・インターナショナル(電子版)によると、吉林省など東北部での北朝鮮からの覚せい剤密輸増加に、中国当局が頭を痛めている。参考消息(電子版)が伝えた。

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吉林省では2010年、覚せい剤使用者が20年前の約500倍の約2100人に膨れ上がった。実際にはこの5〜6倍はいると推定され、中国当局は取り締まりを強化しているが、ネットなどを通じて違法売買は増えるばかり。北朝鮮との友好関係維持のため、覚せい剤の出所を「隣国から」と表現するにとどめるなど、対応に苦慮している。

密輸増加の背景には、北朝鮮の深刻な食糧不足がある。経済の悪化に伴い、今や国軍兵士ですら満腹になれない状況。手っ取り早い現金収入の道として、覚せい剤製造に手を染める一般市民が増えているという。また、慢性的な医薬品不足から、がんなどの痛み軽減のため、覚せい剤が多用されるケースも多いとみられる。

一方、国家経済崩壊の危機に直面する北朝鮮当局は“見て見ぬふり”。脱北者の一人は記者に対し、「自分の国に何の希望も抱けず、人々は『薬物ですべてを忘れたい』と思っている」と語っている。(翻訳・編集/AA)

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