Record China 2011年7月13日(水) 1時1分
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12日、台湾でイベントに出席した馬英九総統が偶然通りかかった中国本土の観光客に囲まれ、うち女性客1人が喜びのあまり総統に抱きつこうとした事件で、本土側の報道が事実と異なることに台湾メディアが不満を露わにしている。写真は台北の国父記念館。
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2011年7月12日、台湾でイベントに出席した馬英九(マー・インジウ)総統が偶然通りかかった中国本土の観光客に囲まれ、うち女性客1人が喜びのあまり総統に抱きつこうとした事件で、本土側の報道が事実と異なることに台湾メディアが不満を露わにしている。香港・フェニックステレビが伝えた。
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事件が起きたのは7日。馬総統は台北の国父記念館で行われた「戦争と平和、従軍記者が見た対日抗戦の真相展」の開幕式典に出席。そこへ偶然、中国本土の観光客が通りがかり、まるでスターに遭遇したかのような興奮状態に。争うように記念写真を撮るなど大混乱となる中、うち1人の女性客が馬総統に向かって突進、そのまま抱きつこうと首に手を回した。
その女性客は護衛がすぐに馬総統から引き離し、馬総統も動じることなく終始笑顔を絶やさなかった。護衛もそれ以上、観光客らを隔離するなどの措置はとらなかった。だが、本土メディアの報道は全く異なった。まずは見出しから「女性観光客が馬総統に強く抱きつき、台湾の警察に捕まる」。内容も脚色がつけられ、馬総統に抱きついた女性客は大勢の護衛によって取り押さえられ、連行されたことになっている。
台湾メディアはこうした報道に対し、「本土メディアは台湾社会を全く分かっていない。自分たちが卑劣だから相手もそうだと思い込んでいる」と不満を露わにしている。また、台湾文化大学のある副教授は「馬総統が笑顔を絶やさなかったのは台湾の選挙制度のたまもの。政治家は親近感がなければ有権者の支持を得られないからだ」と指摘した。(翻訳・編集/NN)
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