Record China 2011年7月14日(木) 5時18分
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12日、中国のコラムニストで教育専門家の信力建氏は「中国は単なる『旅館』に成り下がったのか?」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は北京の高級会員制クラブ。
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2011年7月12日、中国のコラムニストで教育専門家の信力建(シン・リージエン)氏は「中国は単なる『旅館』に成り下がったのか?」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。以下はその内容。
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中国本土の金持ちは今年59万人に達し、投資可能な資産は計18兆元に上る見通しだと報じられたが、彼らの目は中国本土の外に向けられているようだ。こうした傾向について国内の経済専門家は「過去30年、我々は経済発展のために頑張ってきた。だが今は彼ら社会のエリートたちが巨額の富を持って出て行こうとしている。その損失は我々が引き入れる投資総額を上回るかもしれない。これでは豊作の季節が来ても果物がすでに他人のかごの中だったという感じだ」と指摘している。では、なぜ我々の「果物」が「他人のかご」の中に行ってしまうのか?その原因を2つ挙げてみる。
まず1つ目は中国国内の投資環境に対する安心感がないこと。これに加え、貧富の差が拡大する社会で金持ちに恨みを持つ人が増えている。金持ちから剥奪し、「貧富の差がない社会」を実現する政策が実施される可能性もゼロではない。彼らが手元の富を早々に中国本土以外へと持ちだそうとするのはこうした理由からだ。2つ目は子どもの教育。幼児教育から大学教育に至るまで一言でいえば質が悪すぎる。自分の子どもには海外でレベルの高い教育を受けさせたいと思う親心は十分に理解できる。
その国が最も才覚がある人たちに安心を与えられない場合、彼らが自らの国籍を選べるということであれば、母国以外の国への大量移動という現象が起きても不思議ではない。だが、こうした現象は永遠に中国経済や社会発展の基礎に影響してくるだろう。この30年、我々は低賃金やひどい環境汚染に耐えながら外資を引き入れ、経済発展に励んできた。だが、それにより築いた富のほとんどが金持ちの海外移住とともに中国から離れていってしまうとは。
いわゆる「民族の偉大なる復興」は絵に描いた餅で終わった。単なる「旅館」でしかない国家が「強大な国家」になれるわけがない。(翻訳・編集/NN)
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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