Record China 2011年7月15日(金) 4時28分
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10日、中国当局が「建党偉業」の興行成績を上げるため、外国映画の上映をストップさせている件を受け、米メディアは「『トランスフォーマー3』は北京に入り込めない」と題した記事を掲載した。写真は天津に登場したトランスフォーマーの巨大模型。
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2011年7月10日、中国共産党創立90周年の記念映画「建党偉業」の興行成績を上げるため、中国当局が外国映画の上映をストップさせている件を受け、米CCN(電子版)は、「米映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』は北京に入り込めない」と題した記事を掲載した。12日付で新華網が伝えた。
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『トランスフォーマー』シリーズの第3作となる本作は米国を始め世界110カ国で公開され、多くの国で興行成績を塗り替える大ヒットとなっている。ところが、中国本土では公開が先延ばしにされるという事態に。当局がもう1カ月近く、新作の外国映画の上映をすべてストップさせているからだ。
中国当局が国民に見せたいものは、中国共産党が創建されるまでの偉大な道のりを描いた超大作「建党偉業」にほかならない。中国共産党はこの映画をヒットさせるため、大々的な宣伝活動を行い、数千軒の映画館で上映させることも決めた。外国映画を事実上締め出したのもこのため。
中国政府はどうやら民族主義の方向に進んでいるようだ。故意に宣伝を強化し、外国の影響を抑えるというやり方もすべて、国内の団結を促進し共産党の合法性を固めるため。その一方で、国産映画の上映に力を入れ始めており、今月はカンフー使いのウサギを主人公としたアニメ映画「兔侠伝奇」が公開される。
本作でウサギの敵役に登場するのはパンダ。折しも中国ではパンダがカンフーを使って敵を倒す米映画「カンフー・パンダ2」が大ヒットしたばかり。ウサギが勝つか、パンダが勝つか。勝負は公平に、優れている方の動物が生き残ることを祈るばかりである。(翻訳・編集/NN)
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