2011年7月12日、北京市郊外の昌平区で、約1500年前の北斉時代（550−577年）に建造されたものとみられる万里の長城が新たに発見された。13日付で北京日報が伝えた。

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戦国時代から各地で建造が始まった万里の長城は、中国を統一した秦の始皇帝により連結、延長された。現在の姿になったのは明代（1368−1644年）に入ってから。今回発見されたのは明代よりかなり前の北斉時代に建造されたとみられる全長19kmの区間。レンガではなく石で作られている。記事によると、北京付近に現存する石づくりの長城のほとんどは北斉時代に建てられたものだというのが、最近の学術界での定説だ。

最初に発見されたのは昨年の春。後漢（25−220年）の武将、馬武（ば・ぶ）が駐屯したとされる遺跡の発掘作業中に偶然見つかった。地元民の間では早くから知られた存在だったという。（翻訳・編集/NN）