2011年7月17日、中国新聞社によると、中国の乗用車市場はこれまで10年間にわたって急速な成長を遂げてきたが、所有にかかるコスト上昇や大都市における渋滞緩和のための運行制限などによって、今後5年間で成長率が10％程度まで下がると報告書で指摘された。

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報告書は欧州最大の経営戦略コンサルティング会社・独ローランド・ベルガーによるもの。1人当たりGDPと可処分所得の増加に伴い、中国の乗用車市場は2001年から2007年は35％という高い複合成長率を遂げてきた。2008年の世界的金融危機で成長が鈍ったものの、政府の経済刺激策により2009年には売り上げ50％増という猛烈な伸び見せた。政策の効果に陰りは出ているが、2010年は売り上げ30％増を維持している。

しかし、自動車購入の支援策は今年で終了となり、さらに都市部での駐車料金やガソリン価格の上昇など所有コストの増加や、自動車市場の中心的存在である大都市での渋滞緩和のための運行制限などにより、今後5年間で市場の成長率は10％程度にまで下がると予測されている。（翻訳・編集/岡田）