EUで最も厳しい玩具安全法が施行、深セン企業のコスト3割増に―中国

Record China    2011年7月24日(日) 7時18分

拡大

20日、世界で最も厳格な玩具安全技術法といわれる「欧州連合(EU)玩具安全新指令」が施行された。これにより、中国の玩具企業の生き残りがさらに厳しくなるとみられている。写真は深センの玩具工場。

(1 / 4 枚)

2011年7月20日、世界で最も厳格な玩具安全技術法といわれる「欧州連合(EU)玩具安全新指令」が正式施行された。これにより、中国の玩具企業の生き残りがさらに厳しくなるとみられている。22日付で中国紙・毎日経済新聞が伝えた。

その他の写真

中国製玩具の機械的、物理的性能要求、さらに化学的性能要求も最高レベルにまで引き上げられ、玩具の合格評定手順もさらに厳しくなった。09年6月30日に玩具安全新指令が発布され、2年間の移行期間が設けられ、旧指令合格製品は2011年7月20日まで販売可能、化学的要求条項には4年間の移行期間が設けられ、旧指令合格製品は2013年7月20日まで引き続き販売可能となる。

深センは玩具産業が盛んで、玩具の輸出割合は全国の約4割を占める。EUは深セン玩具の最も大きな輸出市場であり、2010年の玩具輸出額は2億7900万ドル(約219億円)に上る。この新指令が深セン玩具業界にとって巨大な圧力となるのは間違いない。

深セン玩具業協会の専門家は、この新指令により製造コストが3割以上増加すると予測する。中国投資有限責任公司顧問の熊暁坤(シオン・シャオクン)氏も「輸出用の検査費用がかさむことで、現在の経営コストに圧力がかかり、EU市場での占有率も低下してくるのでは」と述べ、新指令により輸出のハードルが上がることで、国内企業の輸出率が大幅に低下し、中小企業の市場販売状況にも大きく影響するだろうと指摘している。

現在、EUの玩具の約80%が中国からの輸入品といわれている。新指令の施行日が迫る今年6月から、中国製玩具は欧米から返品が相次いだ。ブルガリア、オランダ、スロバキア、スペインでは中国製の一部の玩具に対してしばしば販売禁止令が出されている。(翻訳・編集/中原)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携