Record China 2011年7月26日(火) 6時29分
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25日、中国のコラムニスト・童大煥氏は、橋の崩落や道路の陥没事故、高速鉄道の追突脱線事故が起きてしまった中国の現状について、「中国よ、ゆっくり歩いてくれ、あなたの霊魂を待ってくれ」と題したコラムを発表した。写真は24日の鉄道追突脱線事故現場。
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2011年7月25日、中国のコラムニスト・童大煥(トン・ダーホワン)氏は、著しい発展を遂げる一方で、橋の崩落や道路の陥没事故、そしてついに高速鉄道の追突脱線事故が起きてしまった中国の現状について、「中国よ、ゆっくり歩いてくれ、あなたの霊魂を待ってくれ」と題したコラムを青年時報に掲載した。以下はその概要。
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事故発生の数日前には、鉄道部の報道官がトラブル続きの北京・上海間高速鉄道について説明していた。曰く「高速鉄道には2〜3カ月の慣らし運転期間が必要で、その後安定期に入る」と。しかし今回事故のあった列車は開通後3カ月以上経っているはずだ。我々は今、速すぎる発展を追求した代償を払う現実に直面せざるを得ないのかもしれない。
北京・上海間の高速鉄道は当初計画された建設期間5年間を大幅に短縮して2年7カ月で完成し、高速鉄道建設の記録を打ちたてた。一方海外では、時速380kmの速度で安全運行するためには、基盤の自然沈下が100年間に5mm以内しか認められないという。この限度を超えれば、軽微であれば乗り心地に影響が出る程度、重大ならば脱線などの深刻な事故を引き起こすと言われている。
また、高速鉄道は一般にはそれほど人気がない。料金が高いからだ。路線によっては空席が目立ち、北京・上海間高速鉄道の開業から1カ月も経たないうちに、3日間の予約率がわずか1割だった4便の運行が止められた。
財政的にも芳しくない。鉄道部が2010年に要した支払い利息は1500億元(約1兆8000億円)に上るが、税引き後の利益は1500万元(約1億8000万円)に過ぎなかった。また、鉄道部の盛光祖(ション・グアンズー)部長の発表によると、鉄道部の負債額は約1兆8000億元(約21兆6000億円)にも達している。(翻訳・編集/HA)
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