<レコチャ広場>高速鉄道は「絶対安全」だったはず、これ以上何を教訓にするのか―中国

Record China    2011年7月26日(火) 22時1分

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25日、浙江省温州市で起きた高速鉄道追突・脱線事故を受け、中国人ブロガーが「高速鉄道追突事故の反省」と題した記事をブログサイトに掲載した。写真は25日、事故犠牲者の遺体確認をする遺族ら。

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2011年7月25日、浙江省温州市で起きた高速鉄道追突・脱線事故を受け、中国人ブロガーが「高速鉄道追突事故の反省」と題した記事をブログサイト・新浪博客に掲載した。以下はその内容。

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23日夜、北京から福州に向かっていた高速鉄道「D301」が温州で停車中だった「D3115」に追突し、車両4両が高架橋から落下するという事故が起きた。これほどの大惨事はなぜ起きたのか?「D3115」は落雷による停電で停車していたというが、これは天災だと言えるのか?誰もそんなことは思わないだろう。

そもそも、非常用電源はなかったのか?自動的に警察に通報するシステムは?列車が停車していることを本部に伝える手段はなかったのだろうか?それに、すべての高速鉄道には自動列車停止装置が付いており、前を走る列車との距離が近づきすぎたら自動的に速度が落ちるようになっていると言っていたはずだが。

少し前に高速鉄道の建設に携わった鉄道技師が退職直前に「出掛ける時は絶対に高速鉄道には乗らない」と言い、大騒ぎになったことを思い出した。だが、中国工程院の王夢恕(ワン・モンシュー)院士は「安全性が怖くて乗らないというのなら、それは『科学オンチ』としか言いようがない。我々の技術は成熟している」と強い口調で反論している。

王院士はひたすら「高速鉄道は絶対に安全」と強調していた。我々素人は専門家に「科学オンチ」と言われれば、そうなのかと思うしかない。だが、高速鉄道にしろ、原発にしろ、エスカレーターにしろ、専門家が説く「絶対安全論」ほど無責任なものはない。単なる子供だましの気休めではないだろうか。

どうかこれ以上、庶民の命を事故の犠牲品にしないでほしい。これほど安全性が保障できないプロジェクトはもう止めるべきだ。「教訓を生かせ」という言葉は聞き飽きた。このような「教訓」はもうこれ以上いらない。(翻訳・編集/NN)

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