味千ラーメン事件、食の安全性の信頼度を揺るがす―中国メディア

Record China    2011年7月29日(金) 12時4分

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27日、高カルシウムの栄養豊富さを売りにしていた味千ラーメンのスープが、実際には濃縮液と調味料から作られていることが分かり、中国で問題視されている。写真は中国の味千ラーメン店舗。

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2011年7月27日、紅網によると、高カルシウムの栄養豊富さを売りにしていた味千ラーメンのスープが、実際には濃縮液と調味料から作られており、店舗で煮込まれたものではないということが明らかになり、中国で問題視されている。

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十数年前の中国で、開業したレストランがどれもこれも不正ばかりだというコントがあり、全国的な人気となったことがある。「コクのあるスープ、カルシウムは肉の10倍、牛乳の4倍」をうたった味千ラーメンが実際には濃縮液で作られ、原価は1杯数円でしかないことは、このコントに通じるごまかしのひどさがあると受け止められている。

濃縮液は豚骨を煮込んで作られたものだが、それでもその場で実際に煮込んで作ったスープとは異なり、調味料には添加物などが含まれていることも消費者にとって不満の一因となっているという。

シンガポールなど海外にも店舗を構える大手ラーメンチェーンがなぜ中国で突然問題視されるようになったのか。そこには日本人の他律的な思考と中国のビジネス環境の違いがあると記事は指摘する。2008年の粉ミルク事件以降、中国の消費者は食の安全性に対する不信感を持つようになっており、国内製家具をイタリア製家具と偽って販売したダヴィンチ家具事件同様、今回の味千ラーメンも消費者の信頼性を損ねる結果になったと、記事は指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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