<高速鉄道脱線事故>市民は怖くても高速鉄道に乗らざるを得ない―英メディア

Record China    2011年7月31日(日) 5時10分

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27日、英メディアは、脱線事故発生後も高速鉄道の“人気”は衰えていないものの、そこには一般市民が他の交通機関を選択できないという原因があると指摘した。写真は18日、大量の乗客で混雑する上海・杭州間の高速鉄道。

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2011年7月27日、ロイターは「中国高速鉄道、乗らざるを得ないという選択」と題した記事を掲載し、脱線事故発生後も高速鉄道の“人気”は衰えていないものの、そこには一般市民が他の交通機関を選択できないという原因があると指摘した。28日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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事故発生後の上海虹橋駅では、「座席についたらシートベルトをしっかり締めて」「着いたら必ず連絡して」というような見送りシーンが多く見られるようになった。同駅で働くスタッフは「事故後も駅の混雑具合には変化がない」と証言する。鉄道は長距離を移動する多くの中国人が選択する交通手段だが、高速鉄道の運賃は一般市民が誰でも負担できるという価格ではなく、またその速さも必ずしも必要でない場合が多い。しかし、今は、こうした一般市民も高速鉄道に乗らざるを得ない状況となっている。

上海に住む李さんは、北京から来る知人のために帰りの切符を購入するにあたり、数日前に発生した事故を心配し、高速列車ではなく普通の快速列車の切符を購入しようと考えた。しかし、窓口では「10日後までの普通列車の切符は全て売り切れ」と断られ、知人の到着を待って高速鉄道と飛行機のどちらにするか相談せざるを得なかった。事故の影響のほか、高速鉄道の開通によって普通列車の本数が減ったことも関係しているとみられる。

あるアナリストは「現在の問題点は鉄道建設の品質・管理、ひいては腐敗問題をいかに監督するかにある」と指摘する。中国鉄道部の盛光祖(ション・グアンズー)部長は今回の事故を受けて、2カ月間にわたる安全検査を実施すると発表した。高速鉄道および客車の安全性に重点を置き、関連ネットワークに対する検査にも注力するとしている。(翻訳・編集/HA)

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