<南シナ海>米国の“遠回しの封じ込め”にも屈しない中国―香港紙

Record China    2011年8月3日(水) 7時26分

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29日、香港紙は「中国は南シナ海での衝突を免れた」と題した記事を掲載した。写真は南シナ海の南沙諸島や西沙諸島などが中国領であることが書かれた民国時代の新聞。

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2011年7月29日、香港紙・亜洲時報は「中国は南シナ海での衝突を免れた」と題した記事を掲載した。1日付で環球時報が伝えた。以下はその内容。

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中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が承認した南シナ海における領有権紛争の平和的解決を目指す「行動指針」で、中国が譲歩したように見られているが、実は全くそうではない。この問題はASEANの会議で話し合われたものだが、中国とASEAN加盟国との間で領有権に関する話し合いは行われていないのだ。

米国が南シナ海問題を国際社会全体の問題に広げたいと考えていることは明白だ。米国がアジアへの関与を強めたい主な目的は中国の台頭を封じ込めることだろう。中国と領土問題を抱えている国を支援することは、米国の対中戦略の一環。中国人の大半は、米国は裏と表を使い分けて中国の台頭に対抗しようとしていると考えている。

経済・貿易では中国との関係を強化し、あわよくば中国からもっと借金したいと考えている。だが、その一方で中国をじわじわと封じ込めてしまおうと必死になっているというのが米国の真の姿だろう。米国政府は中国と周辺諸国が南シナ海問題でゴタゴタを起こす方がうれしいのだ。

中国政府にとっては、南シナ海の安定こそが中国とASEANの利益だと考えている。ベトナムやフィリピンが境界線を大きく越えてこなければ、沈黙を保つだろう。だが、こうした駆け引きが今後、米国の対中政策や米中関係にどのような変化をもたらすのか。それは中国の国情とも関係がある。

もしも、抑えつけられたナショナリズムが噴火を起こし、政権の合法性が危うい状態になったら―。その時は中国政府もさらなる強硬路線をとらざるを得ないだろう。(翻訳・編集/NN)

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