“日本風ラーメンの象徴”にしては!渦中の味千ラーメン、実は東京には1店だけ―中国紙

Record China    2011年8月3日(水) 14時16分

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3日、店の看板である豚骨スープが工場生産の濃縮エキスを原料としていたことが問題視されている味千ラーメンが、「実は日本では有名ではない」と中国で話題になっている。写真は中国国内の味千ラーメン店舗。

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2011年8月3日、中国で展開する“日本式ラーメン”の大手チェーン・味千ラーメンに勃発した「豚骨スープ騒動」。店の看板である豚骨スープが工場生産の濃縮エキスを原料としており、過去には添加剤を違法使用していたことも発覚し、問題視されているが、「味千ラーメンは実は日本では有名ではない」として話題になっている。新京報の報道。

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中国では“日本風ラーメン”の象徴的存在として知名度の高い味千ラーメン。多くの消費者が、その本拠地は日本と認識している。現地メディアはこのほど、「味千ラーメンは日本に100店舗あまりしかなく、その多くは本社のある熊本県内に集中しており、首都の東京には1店舗しかない上、経営母体の重光産業も地方の中小企業に過ぎない」と伝え、多くの中国人が同店に対して持っている「日本を代表する本場のラーメン」というイメージとはかけ離れていると報じている。

1968年に熊本で創業された味千ラーメンの創業者は台湾人で、従来の日本スタイルのラーメンに中華料理の風味をプラスしたことで独特の風味の「熊本ラーメン」を作り出した。現在のように多数の店舗を展開するようになったのは、中国に進出してからのことだと伝えられている。中国には現在588店舗を展開しているが、それも香港の女性企業家が1996年に代理権を取得してからのことだという。確かに日本生まれのラーメンではあるが、中国事業のほうがはるかに規模は大きいのだ。2010年、中国国内の飲食関連企業では上位100強のうち11位にランクされ、ファストフードチェーンとしては国内最大手とされる。

その大手企業に降ってわいた「豚骨スープ騒動」。上海市の関係当局の調べでは、問題となっている豚骨スープは、山東省泰安市のある食品メーカーが製造している濃縮エキスであると指摘している。なお、同社が“中国農業大学のお墨付き”と標榜しているスープの栄養成分に関しては、客に提供される以前の濃縮エキスの数値を示していることがわかった。実際はこれを36倍に希釈して提供している。こうしたことから、味千ラーメンに虚偽の宣伝の疑いがあるとして工商部門も介入し、調査をすすめているという。(翻訳・編集/岡田)

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