イランと中国、米の対イラン制裁かいくぐるため、石油と武器等のバーター取引を画策―米メディア

Record China    2011年8月3日(水) 15時17分

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2日、イランと中国が米国の金融制裁を回避するため、イランの石油と中国の武器を含めた物資やサービスとのバーター取引システムを確立しようとしていると米メディアが報じた。写真は中国国産の新型戦闘機「殲10」。

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2011年8月2日、米国営ラジオ局ボイス・オブ・アメリカの中国語版ウェブサイトは、イランと中国が、米国の金融制裁を回避するため、イランの石油と中国の武器を含めた物資やサービスとのバーター取引システムを確立しようとしていると報じた。新華社通信が伝えた。

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英紙フィナンシャル・タイムズによると、中国の2010年のイランからの石油輸入額は、前年比40%増の293億ドルに達した。しかし、米国のイランに対する金融制裁の影響で、中国はドルなどを使って支払いができないため、両国は現在、イランの石油と中国の物資やサービスを交換する「バーター取引システム」の確立を検討している。

これと同時にイランは今月1日からインド向けの石油輸出の削減を始めた。中国と同じく、インドもイランへの石油代金決済手段を持たず、しかもインドからイランへの輸出品はほとんどゼロに近いためだ。

中国メディアは「イランが中国の石油備蓄量増加に協力する代わりに、中国がより多くの武器によってイランへの支払いを行うことが条件になっている」と報じている。また、別の報道でも、イランは中国国産の新型戦闘機「殲10」の24機分(総額10億ドル相当)の支払いを石油で行う予定だと伝えられた。

米紙ワシントン・ポストによると、中国の一部企業はグラファイトやジャイロスコープなど、ミサイルに使用する原材料や設備のイランへの輸出を許可されている。イランに生産工場を設けた中国の自動車メーカー・奇瑞汽車は、自動車製品の販売に見せかけて、イランに対し多くのデュアルユース品(民生用途と軍事または拡散用途の双方の用途を有する製品)を提供しているという。

中国税関の最新データによると、中国の今年1〜4月のイランからの石油輸入量は前年同期比32%増の854万9000バレルで、イランは中国にとって3番目の石油提供国になっている。また、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、イランは中国の軍事工業製品の世界第2の消費国でもある。(翻訳・編集/HA)

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