<一人っ子政策>中国女性は双子を産むために薬を飲んでいる―米メディア

Record China    2011年8月6日(土) 4時2分

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3日、米メディアは「中国の女性は薬を使って双子を妊娠している」と題した記事で、中国の南方都市で排卵誘発剤を使い、多胎妊娠する女性が増えていると報じた。写真は河南省で出回っている排卵誘発剤。

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2011年8月3日、米ABCテレビのウェブサイトは「中国の女性は薬を使って双子を妊娠している」と題した記事で、中国の南方都市で排卵誘発剤を使い、多胎妊娠する女性が増えていると報じた。4日付で環球網が伝えた。以下はその内容。

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中国の南方都市の一部で薬を服用して1度に複数の赤ちゃんを妊娠する女性が増えている、と中国メディアが報じていた。これは新たな「一人っ子政策」への対抗策だ。広州日報の調査によると、広東省の個人病院では妊娠を望む健康な女性に不妊治療薬を提供している。排卵機能を刺激し、双子や3つ子を妊娠しやすくするというものである。

「多子丸」と呼ばれるこの薬は一種の内服薬で、20〜30%の妊婦がこうした薬物を服用して多胎出産していた。だが、服用の仕方を誤ると重大な副作用を引き起こす、と懸念を示す医師もいる。中国政府は多胎児の出生頻度に関する統計をとっていないが、広州のある病院では1600人の妊婦のうち、24人が多胎出産していた。多胎率は1.5%である。

中国メディアはこれを「自然界の法則をはるかに超えている」と指摘しているが、自然妊娠での多胎率が1.1%に対し、1.5%であればそれほど高くはない。それに比べ、米国の2008年の多胎出生率は3.25%という高さだった。これは米国人が不妊治療のための薬物を大量に服用していることと無関係ではない。

「一人っ子政策」は中国の男女比のバランスを大きく崩したが、最近は社会の年齢構成にも大きな注目が集まっている。このままいけば近い将来、高齢者の数が現役世代を上回ることになるからだ。ただ、「多子丸」のような薬を使って多胎出産しようと考えているのは中国でもごく一部のようで、ある病院の待合室にいた女性に聞いてみると「冗談でしょう?母体にも子どもにも良いわけがない」という答えが返ってきた。(翻訳・編集/NN)

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