中国政府のネット世論対応は失敗続き=不誠実な説明が火に油―米華字メディア

Record China    2011年8月10日(水) 12時7分

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9日、北米華字ニュースサイト・多維ニュースは、記事「政府の世論対応は失敗続き=その場しのぎの対応が問題」を掲載した。写真は7月24日、高速鉄道追突事故の記者会見。質問に十分答えなかった鉄道部報道官が記者に取り囲まれる騒ぎとなった。

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2011年8月9日、北米華字ニュースサイト・多維ニュースは、記事「政府の世論対応は失敗続き=その場しのぎの対応が問題」を掲載した。以下はその抄訳。

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「どんなニュースであれ、政府が否定したなら、それは真実になる」。これはあるネットユーザーによる冗談だが、人々の潜在的心理を示している。つまり、脊髄反射的な政府の反応が失敗しているということだ。武漢大学情報管理学院の沈陽(シェン・ヤン)教授は、報告書『第2四半期インターネット世論・マイクロブログ政治報告』でこの点を指摘した。

インターネット時代の今、ネットを通じた政治参加、政府のネット利用は必然と言える。だが政府の「不透明な情報、非合理的手段、不誠実な態度」がむしろ問題を悪化させているという。例えば中国国民を悩ませる食品価格高騰について、政府はマーケットの周期や天候が原因だと強調。中間業者が暴利を貪る構造的な問題に触れず、人々の不信感を招いている。

もっとも、ネットの利用に成功した事例もある。2009年、江蘇省常州市のあるネットユーザーは、ネット掲示板に汚水が浄化されずに放水される状況が続いていることを指摘。常州市環境保護局の周斌(ジョウ・ビン)局長を名指しで批判した。

環境保護局はただちにそのネットユーザーに対して環境保護局への来訪を要請。「インターネット政府監督賞」として2000元(約2万4000円)を贈呈し、ネット世論の称賛を得た。(翻訳・編集/KT)

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