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25日、俳優・竹脇無我さんの訃報(ふほう)に中国でも悲しみの声が上がっている。竹脇さんの主演ドラマ「姿三四郎」は30年前に中国でも放送され、「ドラマが始まると街中から泥棒さえもいなくなる」ほどの人気を誇った。写真は中国で70〜80年代に使われていた日用品。
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2011年8月25日、俳優・竹脇無我さんの訃報に中国でも悲しみの声が上がっている。竹脇さんの主演ドラマ「姿三四郎」は30年前に中国でも放送され、「ドラマが始まると街中から泥棒さえもいなくなる」ほどの人気を誇った。東方早報が伝えた。
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1981年、中国の一般家庭に白黒テレビさえまだ十分に普及していなかった頃、竹脇さん主演のドラマ「姿三四郎」の放送が始まった。夜7時、力強い演歌調の主題歌が聞こえ始めると、みな一斉にテレビの前に。中国にまだ「アイドル」という言葉がなかった時代。端正な甘いマスクの竹脇さんはまさにその元祖ともいえる存在だった。
当時、竹脇さんの「声」を担当した晨光(チェン・グアン)さんもまた、一夜にして大スターとなった。テレビ局には毎日麻袋2つ分のファンレターが届いたという。晨さんは竹脇さんについて、「とても上品でハンサム。中国女性なら誰でも夢中になる典型的なタイプ」と語る。
ではなぜ、当時の中国で「姿三四郎」があれほどヒットしたのか。「若者が自分の生きる道を模索する。そこに多くの人が共感したのではないか」と晨さん。当時の中国は文化大革命が終わったばかり。特に三四郎が和尚に言われ続けた「悟りは常に脚下にあるぞ」というセリフが多くの若者の心に響いた。
だが、それより何より竹脇さん目当てで見る人が圧倒的だった。文革が終わり、新たな価値観を見い出そうとしていた当時の中国の若者に、「人生は自分の努力によって切り開くもの」と教えたのが竹脇さんだった、と記事は伝えた。(翻訳・編集/NN)
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