非合理的熱狂に突き動かされている、中国の宇宙軍事力開発=新たな軍拡招く恐れも―英紙

Record China    2011年8月31日(水) 21時34分

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25日、英紙デイリーテレグラフは、中国の宇宙戦略について報じた。非合理的熱狂に中国の宇宙軍事力開発は突き動かされていると指摘している。写真は中国の人工衛星打ち上げ。

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2011年8月25日、英紙デイリーテレグラフは、中国の宇宙戦略について報じた。29日、新華網が伝えた。

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近年、米国の宇宙政策は理性的な路線へと回帰した。その要因は非常にシンプル。金がなくなったからだ。また宇宙兵器の出番もなかなかなさそうだともわかってきた。今はパクス・ローマ以来ともいえる、長い平和の時代なのだ。

しかし、そうした流れに逆行しているのが中国だ。米国防総省のリポートによると、北京はケネディ大統領時代にも似た、熱狂的な宇宙兵器開発を進めている。人工衛星無力化の総合的開発を進めているとの証拠もあるが、もし実行されれば世界中の通信、物流がマヒする致命的な打撃を与えるものなるだろう。

最大の問題は陸上の主導権を握りつつある中国がなぜ宇宙の主導権まで握りたがるのかというその意図だ。他国に物を売り続けていれば、中国はヒトラーが目指した帝国の地位を得られる。誰も傷つけることなしに、だ。この状況で他国を攻撃するのは馬鹿げている。お客を攻撃する経営者などいないだろうに。

中国政府もすでにこの問題を理解しているようだ。超大国級の軍事力はまだ備えていないのに、なぜ人工衛星攻撃能力を身につける必要があるのか、と。ある専門家は中国軍の宇宙進出は軍強硬派と実務政治家の亀裂を示すものだと指摘する。

多くの人々は想像もできないだろうが、現代社会は人工衛星に依存している。宇宙は戦略資源であり、武力で宇宙を守ろうという行為は許されるものではない。もし非理性的な感情で宇宙戦力開発を進めれば、それは世界に新たな軍拡競争を呼び起こすものとなるだろう。(翻訳・編集/KT)

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