<中国人が見た日本>敬服!菅直人氏辞任の背景に「恥の文化」、中国人も恥を知れ

Record China    2011年9月3日(土) 5時8分

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8月30日、華中師範大学の戴建業教授が「恥の文化と社会の自浄―菅直人首相の辞任に思う」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は菅政権の支持率を示した図。

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2011年8月30日、華中師範大学の戴建業(ダイ・ジエンイエ)教授が「恥の文化と社会の自浄―菅直人首相の辞任に思う」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。以下はその内容。

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日本では菅直人氏の退陣表明を受け、5年間に6人目の首相が誕生することが確定した。中国のネット上でも「そんなに短命なら汚職するヒマもない」「首相が代わりすぎ。もっと慎重に選べば良いのに」など皮肉る声があがっているが、約1年に1度の割合で首相が代わるのと、中国のように何が何でも8年間君臨し続けるのとではどちらが良いといえるのか。

テレビで日本の政治家や企業の社長が深々と頭を下げて謝罪する姿をよく見る。日本ではトップが責任を取って辞任する場合が多い。福島原発事故を起こした東電の社長が被災者に土下座したことを「単なるパフォーマンス」という人もいるが、中国のように最後までシラを切り通すよりずっと良い。

菅氏のように自ら退陣するなんて立派ではないか。もちろん、我々中国の指導者の方が“腐った資本主義の国”日本の政治家より能力が高いのは言うまでもないが、50数年もの間、誰も辞任したことがないというのもどうなのか。彼らはあの世に行くか、一族郎党が“事を円満に終わらせ”、重要ポストに就くまで権力を手放さない。どんな重大な事件が起きようとも、自ら責任をとる政治家などいない。

日本文化は恥の文化だ。辞職も謝罪も自殺もこうした文化によるもの。儒教では「恥」を知るよう説いているが、中国の一部の政治家は先祖の教えをすっかり忘れてしまったようだ。代わりに日本が我々の伝統を大いに発揚してくれている。鳩山由紀夫氏が沖縄の基地問題で国民に迷惑をかけたことを恥じて涙を浮かべながら辞任した場面は感動的だった。

日本では民主党代表選が候補者の名前の一文字を取り、「馬鹿野郎」選挙だと揶揄されたらしい。中国のマスコミもネットユーザーの多くもコロコロ首相が代わる日本を笑い物にしているが、それでも日本の首相たちは何が「恥」なのかを知っている。首相の交代は政治に「自浄」作用をもたらし、同時に社会も「自浄」するものなのだ。

日本は高度な法治国家である。中国のような人治国家ではない。会社組織が経済を動かし、独立した司法機関が法律を守る。首相が頻繁に代わっても科学技術や文化、経済は発達し続け、ノーベル賞受賞者も毎年のように輩出している。日本は決して「馬鹿野郎」ではない。自らをこう呼べるのが「馬鹿野郎」ではない証拠だ。では逆にトップが8年も権力を持ち続ける中国の方が賢いのか?中国に日本を「馬鹿野郎」だと笑う資格はあるのか?

日本では数年前に鳥インフルエンザが流行した際、「国民の皆さんに申し訳ない」と遺書を残し、自殺した夫婦がいた。経営する食堂で感染した鳥を使った料理を出したことを苦にしたもの。中国でも「メラミン」「スーダンレッド」「一滴香」「痩肉精」など人体に有害な物質で多くの同胞の命が危険にさらされたが死んでお詫びをする人など1人もいなかった。

このような民族は尊敬に値する。筆者は日本人があまり好きではないが、心の底から敬服する。我々は日本人を「馬鹿野郎」と皮肉る前に自分の頭は大丈夫かどうか精神科で診てもらった方が良い。日本人のぶざまな姿を笑う前に自分の顔を鏡でよく見た方が良いだろう。中国人よ、恥を知れ。(翻訳・編集/NN)

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