勝者はいつの時代も「金を持っている側」、米国は必ず中国に取って代わられる―米誌

Record China    2011年9月4日(日) 6時42分

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1日、中国紙は米政治雑誌の記事「避けられない超大国―なぜ中国が必ず主導国になるのか」を掲載した。同誌は米国の衰退により20年後には中国が世界を牛耳る形に近付くと指摘している。写真は米ニューヨーク証券取引所。

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2011年9月1日、中国紙・環球時報は、米政治雑誌フォーリン・アフェアーズ(9・10月号)の記事「避けられない超大国―なぜ中国が必ず主導国になるのか」を掲載した。以下はその内容。

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借金を抱えている者にとって金の貸主は独裁者と言ってもよい存在だ。1956年、第2次中東戦争(スエズ危機)の際、米国は「融資を止める」と英国を脅し、スエズ運河からの撤退を求めた。当時のハロルド・マクミラン英財政大臣はこう振り返っている。「200年後、米国もわれわれと同じように落ちぶれた大国の痛みを味わう日が来るかもしれない」。

中国が米国を追い抜くその日は迫っているのか?実は米国は自分たちの経済の絶対的な地位が揺らぐことはないと考えている。中国がどんなに台頭しようともトップの座から引きずり降ろされることはない、と。だが、こうした考えは中国が20年後に世界一の経済大国の座に就く可能性を低く見積もり過ぎている。

一般的に世界の経済リーダーといえば、どんな相手でも経済的に追い詰めて自分たちの言うことを聞かせることができる立場の国を指す。米国の衰退により2030年までには世界の多極化が進むと言われているが、そうではなく中国が一国で世界を牛耳る形に近づくのではないか。国内総生産(GDP)も貿易もすべて、中国が支配的な地位を占めるだろう。

スエズ危機の際は、英国経済の息の根を止めても米国はほとんど影響を受けなかった。だが、今の中国は米国債の購入を停止するだけでドルの暴落と人民元の切り上げが待っている。中国もこれだけは避けたいと思っているが、あと10年もすれば中国も今のレートに固執する必要がなくなるのではないだろうか。

英国が当時、衰退に追い込まれたのは巨額の負債と経済の低迷、そして超大国の出現があったからだ。米国は今、対外借り入れに過度に頼り、経済成長の見通しもかつてないほど暗い。そして、そこに強力なライバルの登場だ。当時のマクミラン英財政大臣は、米国は「200年後」に衰退すると予言した。だが、どうやら中国は歴史の進行を速めることになりそうだ。(翻訳・編集/NN)

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