2011年9月5日、人民網によると、6月以降インターネット上で中国の官僚の性的スキャンダルを暴露する動きが広がっているが、「8割方は事実」だという。

【その他の写真】

記事によると、暴露された「性的スキャンダル」は6月からこれまでで少なくとも8件あった。うち6件は地元当局により事実と確認されており、1件はデマ、1件は「調査中」だ。

7月下旬から8月初めにかけて、地方政府の官僚による「情事」を隠し撮りした写真がインターネット上に流された。調査で、当事者の2人は雲南省昆明市の発展改革委員会委員と河南省汝陽県の人民代表会議常務委員会委員であることが分かった。

記事は、地方官僚の道徳の腐敗は、決して彼らの個人的な問題ではないと指摘。政府幹部たちが、自らが手にした権力をどのように見、どのように扱っているかを端的に表す社会問題だと指摘した。中国の法律では、贈収賄など他の犯罪が絡んでいることを証明できなければ、政府幹部の性的スキャンダルなど私生活そのものに介入するのは難しいという。

こうした行為をのさばらせているのは政府幹部の自覚の欠如だけではないという。記事は、監視が行き届かない制度にも問題があると指摘している。（翻訳・編集/津野尾）