<中華経済>ディーゼル車「国4」基準の実施を大幅に延期、環境目標達成に影響も

Record China    2011年9月8日(木) 7時33分

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7日、ディーゼル燃料の「国4」基準推進対策フォーラムがこのほど開かれ、ディーゼル車に対する「国4」基準の適用開始時期が先延ばしされる可能性が高いことが明らかになった。

2011年9月7日、ディーゼル燃料の「国4」基準推進対策フォーラムがこのほど開かれ、ディーゼル車に対する「国4」基準の適用開始時期が先延ばしされる可能性が高いことが明らかになった。中国の各メディアが伝えた。

フォーラムに参加した専門家らは、国内の石油会社が7月1日から販売するとしていた「国3」基準の軽油がまだ供給されておらず、具体的な供給時期も発表されていないことから、当局の対応が遅れていると判断。中国環境科学院移動源汚染コントロール室の岳欣副研究員が「つまり国4基準の軽油には全く対応していないということだ」と指摘し、ディーゼル車に対する「国4」基準の適用も延期されるとの見方で一致した。

当局は当初、2011年1月1日から全てのディーゼル車に対し「国4」基準を実施すると発表したが、燃料の基準制定などが遅れていることを理由に、大型トラックと小型トラックへの適用開始時期をそれぞれ12年7月1日と13年7月1日に延期している。

さらに軽油の供給延期によって、十二五(第12次5カ年計画、2011―2015年)の環境保護目標の達成にも影響が出そうだ。計画では、窒素酸化物(NOx)の排出量を10年比10%削減するとしているが、実現には燃料の改善が不可欠だ。しかし基準の制定作業をどの部門が主導しているのか明確でなく、責任の所在がわからない状況だという。(翻訳・編集/JX)

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