2011年9月6日、中国訪問中のナイジェリア中央銀行のサヌシ・ラミド総裁は、外貨準備高のうち5〜10％を人民元とする方針を明らかにした。アフリカ諸国で人民元を外貨準備に組み入れるのは同国が初めて。中国の各メディアが伝えた。

ラミド総裁は「人民元の組み入れは、戦略的な決定だ。米国債の格下げや欧州の債務危機などリスクに対応するための手段となる」と述べた。

総裁によると、同国は各種の方法で人民元建て資産を取得する方法を検討中。インターバンク債券の購入や、香港の人民元オフショア市場への投資、石油貿易の決済通貨として人民元を採用することなどを含むという。

ナイジェリアの外貨準備は、現在320〜330億米ドル。このうち79％が米ドル、21％が英ポンド、残りはユーロ、スイス・フラン、金など。（翻訳・編集/JX）