「転んだお年寄りは助けない」風潮の中国、当局が「助け方」を指南―英メディア

Record China    2011年9月8日(木) 18時57分

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6日、転んだお年寄りを助けない人が多い中国で、当局が「正しい助け方の手引き」を公布した。写真は8月、転んだお年寄りを助けたが逆に「車でぶつけられた」と訴えられ、10万元(約120万円)の支払いが命じられた天津市の青年。

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2011年9月6日、転んだお年寄りを助けない風潮が定着しつつある中国で、当局が「正しい助け方の手引き」を公布した。7日付で英BBC放送の中国語版ウェブサイトが伝えた。

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中国衛生部が「転んだ高齢者への関与技術の手引き」を公布した。中国では転んで亡くなる65歳以上の高齢者が非常に多いが、実は転んだまま放置されたことで手遅れになってしまったというケースも少なくない。

江蘇省南京市で2006年に転んだ高齢者を善意で助け起こし、病院まで送り届けた南京の青年が反対に「突き飛ばされた」と訴えられ、7万9000元(約95万円)の支払いが命じられた事件が起きてから、見て見ぬふりをする人が急増した。

「手引き」には、転んだ高齢者に遭遇した場合、「急いで助け起こさず冷静に状況を見ること。意識がなければ救急車を呼び、止血などの応急手当てをする。嘔吐(おうと)していたら窒息しないよう呼吸を確保する」「意識がある場合は、転んだ理由を聞き、病院まで送り届けるか救急車を呼ぶ」などの内容が盛り込まれている。

だが、専門家からは転んだお年寄りに手を差し伸べない風潮を改善するには「どうやって助けるか」を指南すれば済むわけではない、むしろ道徳的観点から教育すべき、との意見も出ている。(翻訳・編集/NN)

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