中国が自動車産業の過熱鎮静に乗り出した―国際紙

Record China    2011年9月10日(土) 8時2分

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4日、国際紙は「逆転、中国が自動車販売台数を抑えようとしている」と題した記事で、中国当局が自動車産業の過熱鎮静化に乗り出したと論じた。写真は北京の渋滞風景。

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2011年9月4日、国際紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは「逆転、中国が自動車販売台数を抑えようとしている」と題した記事を掲載した。8日付で環球時報が伝えた。以下はその内容。

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中国の自動車産業は10年間の成長を経て、世界最大の規模にまで拡大したが、この国の指導者はここにきて違う考えを持ち始めたようだ。先日の会議で役人たちは中国の自動車メーカーに対し、単に台数を多く生産するのではなく、ハイブリッド・カーや電気自動車(EV)など、より低燃費で先進的なクルマづくりを目指すよう求めた。国家環境保護総局で大気汚染の抑制を担当する部門の責任者は「自動車産業のさらなる発展のためには販売台数だけにこだわっていてはいけない」と話す。

具体的にどのように成長を抑えるとは明かされなかったが、北京で交通渋滞緩和策の一環として実施されているナンバープレートの抽選などの措置が、すでに自動車産業の成長速度を減速させている。メーカー側は成長支援策の再度の実施を求めたが失敗に終わったようだ。それどころか、ナンバープレートの抽選は北京以外の都市でも始まる予定となっている。

世界の自動車産業にも衝撃を与えることになるだろう。米国、欧州、日本、韓国のほぼすべてのメーカーが中国での市場拡大に励んでいる。中国の自動車生産台数は今や米国や日本の2倍に達しており、欧州のどの国と比べても遥かに多い。ところが、今年に入ってからの成長速度は大幅に減速。1〜7月期の自家用車の販売台数は前年比わずか5%増にとどまった。

これを受け、メーカー側は懸命に政府に優遇策の復活を呼び掛けたようだが、政府がとった措置はさらなる制限措置だった。これにより、石油の輸入に対する過度の依存、交通渋滞、大気汚染、道路の過度の建設による土地不足を解消したい考えのようだ。(翻訳・編集/NN)

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