2011年9月9日、英紙フィナンシャル・タイムズは「人民元の完全な交換性に一歩近づいた」と題した記事を掲載した。新華網が伝えた。以下はその内容。

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外国為替取引において、ロンドンの地位は燦然と輝いており、これ以上の称賛を受ける必要はないと思われていた。ところが、ロンドンの金融街シティがこのほど受けたばかりの称賛はシティに大きな喜びをもたらした。中国がロンドンに人民元オフショア市場を創設することを正式に承認したのである。

英銀行大手のHSBCによると、人民元の1日当たりの取引量は20億ドル。これは世界の取引量全体の4兆ドルと比べれば微々たる数字だが、人民元の取引量は今まさにハイスピードで増え続けている。この20億ドルという数字も1年前はゼロだったのだ。

中国政府の承認は、ロンドンにおける人民元サービスと製品の開発にゴーサインを出したことを意味する。現在は世界の人民元取引の5分の1から4分の1はロンドン、残りの大部分は香港だ。対中貿易で人民元建て決済を採用する企業は増えており、人民元の取引量は今後さらに急増するだろう。

そしてもう1つ、今回の承認は重大な意義を持つ。それは、人民元の開放に向けた一歩が踏み出されたということだ。人民元の完全な交換性に向けた中国の最近の動きは非常にスピーディで、市場をかなり興奮させている。その実現時期の予測もこれまでは「30年以上先」と言われてきたのが、最近は「5年から10年」と見る向きが増えている。（翻訳・編集/NN）