2011年9月12日は中秋の名月。中国ではこの日、まんまるの満月を一家円満の象徴として家族一同が団らんする日だが、都会に出稼ぎへ行く労働者の流出が激しい農村部では、そうもいかない現状が広がってきている。中国国営TV局・中央電視台の報道。

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中央電視台の報道番組の調べによると、家族が都会へ出稼ぎに行っているために農村部に取り残されている既婚女性が全国に4700万人、子供が5000万人超、高齢者が4000万人いるという。こうした人たちの多くは、家族と離ればなれのお月見となる。

夫が出稼ぎに行けば妻が取り残され、その妻も出稼ぎに行けば子が取り残され、その子が成長して出稼ぎに行けば老人が取り残され…といったように労働力の流出が続き、中国では毎年2万平方キロメートルの耕地が放置されていくという。(翻訳・編集/愛玉)