Record China 2018年1月18日(木) 11時20分
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17日、澎湃新聞によると、長野県の志賀高原でスキーをしていた64歳の中国人男性が、崖に転落した日本人女性を救助した。男性はその後に仲間とはぐれて遭難したが、21時間ぶりに救助された。
2018年1月17日、澎湃新聞によると、長野県の志賀高原でスキーをしていた中国人男性が、崖に転落した日本人女性を救助した。男性はその後に仲間とはぐれて遭難したが、21時間ぶりに救助された。
64歳の中国人男性・李中大(リー・ジョンダー)さんは13日、志賀高原にある横手山スキー場でスキーを楽しんでいた。急カーブの斜面に差し掛かったところで、木々が密集した崖下20メートルほどのところで70歳くらいの女性が転倒して動けなくなっているのを発見した。
同じく女性を発見した日本人スキーヤーたちは自力救助が難しいとみて、救助要請を出したうえでその場を立ち去ったが、李さんは崖の下に降りて女性のもとに。大きなケガをしていないことを確認したうえで約10分かけて女性を助け起こすと、散らばった女性の眼鏡や帽子、スキー用具などを拾い、濡れた眼鏡をふいてあげた。その後、救助隊がやって来て女性を救助するのを見届け、李さんは現場を離れた。
ところが、李さんは先に行った仲間を追い掛ける途中の分岐点で別の道を行ってしまう。どんどん谷底の林に進み、ついには携帯電話の信号も切れた。女性を救助した後に自身が遭難してしまったのだ。
13日午後3時半ごろ、李さんと連絡が取れなくなった仲間が救助を要請。救助隊は夜まで捜索を行ったが李さんを見つけられず、翌日に持ち越しに。李さんは極寒のなかで一夜を過ごすことになったものの、遭難から21時間後の14日昼ごろにヘリコプターで無事救助された。
スキー歴25年という李さんは「女性を助けに行ったのは本能だと思う。あんなに高齢の女性が倒れて動けないのを見て、多くを考えずに助けに向かった」「まさか(自分が)こんなに危険な目に遭うとは思わなかった」などと語っている。李さんは体力の回復を待ち、17日に帰国の途に就いた。
李さんが女性を救助する様子を同行者が撮影した動画が、中国のネット上で広まっており、中国のネットユーザーからは、李さんが女性を救助したことについて「かっこいいおじさんだ」「善人の李さんが一生穏やかに過ごせますように」「国籍以前にわれわはみな人類。良いことに対して何を批判することがあるだろうか」「寒い冬に心がとても温まった」「人として当然のことだと思う」といった感想が寄せられた。また、高齢の女性がスキーをできることに対して「すごい」「うらやましい」とする声もあった。
一方、日本人スキーヤーたちが自力救助は困難とみて救助要請を出した中、危険を犯して崖を降りたことに対して疑問を呈するユーザーも一部で見られた。(翻訳・編集/川尻)
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