子供を欲しがらない夫婦が増加、原因は生活コスト増や食品問題―中国

Record China    2011年9月20日(火) 10時52分

拡大

15日、生活コストの上昇やストレスなどが原因で、子供を欲しがらない若い中国人夫婦が増加している。写真は北京のスーパー。

(1 / 3 枚)

2011年9月15日、米紙デトロイト・フリー・プレスは、生活コストの上昇やストレスなどが原因で、子供を欲しがらない若い中国人夫婦が増加していると報じた。16日付で環球時報(電子版)が伝えた。

その他の写真

北京で服飾店を営む30代の周さんは、結婚してからすでに数年が経過している。中国の習慣からすると、結婚後1−2年ほどで子供を作り、春節(旧正月)に帰省した際に両親に顔見せするのが一般的だが、周さんにはまだ子供はいない。そのため、帰省する度に「子供は?」とせかされている。

子供を作らない理由として、周さんは食品の安全問題やインフレによる生活コスト増、不動産バブルなど、現在の中国の不安定要素を挙げ、「将来子供がどんな環境で育つのか不安だ。お金があればすべて解決できるんだろうがね」と話す。

子供を作らない夫婦が増加していることに関し、ある専門家は「中国の30年に及ぶ一人っ子政策は“人口の時限爆弾”だ」と評する。下がり続ける出生率と加速する高齢化によって、最も重要な財産である「人材」を消耗し尽くしてしまう可能性があるため、一人っ子政策を緩和すべきであると指摘する専門家もいる。

しかし、一人っ子政策の緩和は何の役にも立たないと記事は予測する。若い世代はより快適な生活に対するあこがれが強いだけでなく、経済や社会に対するストレスにより、「子供が親の老後を見るのは義務」というこれまでの中国社会の習慣を弱めているのが真の原因だからだという。

上海社会科学院が2000組の夫婦を対象に行った調査によると、45%の夫婦が「2人目の子供は欲しくない」と回答した。その理由として、ミルク代や教育費などにかかるコストが高過ぎることを挙げている。(翻訳・編集/HA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携